2018年春季インターンシップレポート

2018.05.28Internship

タクマデザインでは、デザインを学ぶ学生を対象に年2回(春季・夏季)、インターンシップの受け入れを実施しています。

タクマデザインのインターンシップは、仕事を与えられるのではなく学生自身がプロジェクトを立案して実行します。スタッフのサポートを通じてデザインや仕事について学びます。

今年の春に実施した際は、京都芸術デザイン専門学校の苅田奈菜子さん(以下カーリー)が参加し、タクマデザインが運営するカフェ HAPPY BUNS のリーフレットを制作しました。このプロジェクトの経緯や制作の過程をご紹介します!

プロジェクトの立案

インターンシップ期間中に成果物を作ることを目標にプロジェクトを立案します。条件としては、やらなければならないこと(Must)、できること(Can)、やりたいこと(Will)を組み合わせた内容にすることです。

まず Must として、タクマデザインからは「カフェの情報発信」というミッションを与えました。カーリーは、Can に「イラスト」、Will に「紙媒体の制作」をあげました。

HAPPY BUNS は、オープン以来さまざまなメディアに取り上げられていますが、個々の商品への工夫があまり詳しく紹介されていないことに気づき、店が主体となって情報を発信するツールを作ることを考えました。

カフェスタッフへの取材

コッペパン専門のベーカリーカフェ HAPPY BUNS は、昔から親しまれているコッペパンを現代的にデザインすることをコンセプトに掲げ、味も見た目も楽しいユニークなメニューがラインナップします。商品へのこだわりや開発秘話を知るため、カフェスタッフへの取材をおこないました。

オープン当初から人気があるメニューに「キヌガサ」があります。名前の由来は油揚げとネギを卵でとじた「衣笠丼」から。京都では馴染みのある丼です。

取材を通して「キヌガサ」に詰まっているたくさんのストーリーを知ったカーリーは、その情報をまとめて視覚的に紹介するツールがあればおもしろいと思い、「キヌガサ」にスポットを当てたリーフレットを作ることにしました。

デザイン制作

リーフレットの大きさはA5サイズを三つ折りにした形に決め、商品ができるまでのストーリーを順番に紹介することにしました。各面に必要な写真はすべて撮影します。衣笠丼も実際に作って撮影しました。

写真にはイラストを描き加えて、親しみやすい表現にすることにしました。制作はデザイナーのスタッフにアドバイスをもらいながら進めます。イラストのタッチやレイアウト、使う書体に至るまで、何度も改善を重ね完成まで時間がかかりましたが、いいデザインを作るにはこのプロセスが重要だと気づいたそうです。

キヌガサにまつわるストーリーをたくさんイラストにしていますが、タッチに差を出して情報にメリハリをつけるなどの工夫が見られます。

完成したリーフレットは店舗に設置しているので、ご来店された際はぜひ手にとってご覧ください!