dotFes 2011 KYOTO レポート

2011.10.26Report

10月16日に京都精華大学で開催された dotFes 2011 KYOTO に行ってきました。dotFes は、『Web Designing』誌と、クスールが送る Web クリエイティブのイベントとして今年で4年目を迎え、京都での開催は2年ぶり。こんな機会はあまりない!ということでしっかり勉強してきたので、ほんの一部ですがレポートします。

イベントプログラムは、主にセッションで構成され、クリエイターのアイデアやテクニックを紹介する「クリエイティブステージ」と技術的なトピックを扱う「テクニカルステージ」の2会場で同時進行します。さらに別の会場では、企業や団体による作品展示が行われ、インタラクティブな作品に触れることができました。

エバンジェリストによるセッション

トップクリエイターらによって様々なテーマを切り口にしたセッションが行われました。中でも業界を牽引する企業による新サービスや今後の取り組みについての紹介が印象に残りました。

HTML5 で変わるこうなる! Web とアプリケーション

スピーカー:春日井 良隆 氏(日本マイクロソフト)
HTML5 によってこれからの Web がどう変わっていくのか、canvas や video タグに注目されがちな HTML5 ですが、本質はセマンティックなマークアップにあるとし、様々なデバイスでの利用を考えます。

HTML5 API

HTML5 の API を利用したデモを公開しているサイト Internet Explorer 10 Test Drive や現在の地理的位置情報にアクセスできる Geolocation API を使った foursquare のWebアプリケーション foursquare playground が紹介されました。

Ai to Canvas Plug-In

Adobe Illustrator で作成した AI 形式のデータを HTML5 の canvas にエクスポートするプラグイン。
なぜかマイクロソフト製!MIX Online:Ai to Canvas Plug-In で公開されています。

Windows 8

次期OSの Windows 8 では、HTML5 と JavaScript で Windows のネイティブアプリケーションが作れるようになると公表されています。

これまでページを見ることが中心だった Web が、HTML5 によって何かをするためのプラットフォームへと変わってゆけば、Web デザイナーの領域はアプリケーション制作にまで広がってゆくと思いました。

Adobe MAX 2011 とれとれ最新情報フロム L.A.!!

スピーカー:太田 禎一 氏(アドビシステムズ)
Adobe MAX 2011 カンファレンスで発表された情報として、クリエイターのためのクラウドサービス Adobe Creative Cloud についての紹介がメインでした。今回発表された内容をまだ調べていなかったので、詳しく知る良い機会になりました。個人的にワクワクした内容は以下の3つ。

Adobe Touch Apps

タブレットデバイスでの画像の編集やラフアイデアの作成、サイトのワイヤーフレーム作成などができる6種類のアプリケーション。まずはAndroid 向けの提供が開始、来年早期に iOS に対応する予定。

PhoneGap

モバイルアプリ開発のためのフレームワーク。HTML+CSS+JavaScript で作成した Web アプリケーションを iOS や Android、BlackBerry などに対応させることが可能。アドビが買収したことにより今後 Creative Cloud のサービスとして提供されます。

Adobe Edge

HTML5 ベースのアニメーションやインタラクションをタイムラインを使って制作できるオーサリングツール。来年の発売を目指して開発中。現在はプレビュー版をダウンロードして使うことができます。

制作環境をクラウド化して使いやすくすること、HTML5 を中心とする Web 標準技術のサポートに力を入れていることが感じ取れました。

インタラクティブ作品の展示

インスタレーションルームでは、ココノヱによる「撃墜王ゲーム」のブースが賑わっていました。カードに描いたイラストがモニタに転写されてバトルが始まるという作品で、Adobe 2011 MAX Awards でもかなりいい線までいったようです。

他にも Twitter を使ったものやプロジェクションマッピングなど様々な作品がありましたが、やはり今年は「PiggFighter」(サイバーエージェント)、「お絵かkinect」(クスールラボ)など Kinect を使った作品が多く、ジェスチャーによって画面を操作するブースが目立ちました。

dotFes に参加して

この日、とくにセッションを通して実感したことは、今後 Web クリエイターにとって JavaScript の技術は必須だということ。インタラクションの構築やマルチデバイス対応、アプリケーションの制作など、この技術があるかないかで仕事に大きく影響してくると思います。自分にとっても JavaScript の修得は課題になりました。同時に Web の技術やそれらを取り巻く環境は日々発展しているので、今後も動向について考察していきたいと思います。